日本語を学ぶ
ムヒカ大統領のスピーチ②
お話を聞いてみましょう。
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これは政治問題です。
私たち首脳は変えなければ、導かなければなければなりません。
なにも石器時代まで戻れとは言っていません。
市場と消費をコントロールしなければならないと言っているのです。
これは政治問題です。
昔の賢人である、エピクロス、セネカやアイマラ民族もこんなことを言っています。
「貧しい人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、いくらあっても満足しない人のことだ」と。
この議論にとって大切な考え方だと思います。
国の代表者として、そのような心持ちで、決議や会合に参加しています。
私のスピーチは耳が痛くなり怒らせるようなものかもしれない。
ですが、みなさんには問題源をわかってほしいのです。
根本的な問題は、私たちが始めてしまった社会モデルなのです。
そして見直すべきは、生活の仕方だということ。
私は、環境に恵まれた小さな国の代表です。
人口は300万人ほどです。
そして、世界でもっとも美味しい牛が、1300万頭いて、ヤギも800万から1000万頭ほどいます。牛肉やミルクの輸出国です。国土の80%が農地なのです。
かつての我が国民は、毎日懸命に8時間働きました。最近では6時間だけ働く人がでてきました。しかし実際は6時間労働のあとにもう一つの仕事をするはめになったのです。
なぜか? 車やローンなどの支払いに追われるからです。
こんな生活を続けていては、リウマチになったよう疲弊し、人生が一瞬で過ぎ去ります。
そして、自分にこんな問を投げかけます。
「人生こんなものなのか?」と。
私の言っていることはシンプルです。
発展が幸せの反対にあってはならないのです。
発展は、「幸せ」「愛」「人間関係」「育児」「友達を持つこと」、そして「必要なもので暮らしをすること」のためにあるのです。それらが「幸せ」につながるのです。
環境のために戦うならば、一番大事なのは幸福だということを忘れてはいけません。
ありがとうございました。