日本語を学ぶ
ムヒカ大統領のスピーチ①
お話を聞いてみましょう。
- 3分25秒
- 05050501538
こちらにお越しいただいた各国の代表の皆さま。
ありがとうございます。
招待してくださったブラジル、そして大統領に感謝いたします。
国の代表同士、人類に必要な決議を取り決めなければならなりません。
いくつか、質問させてください。
午後にずっと「持続可能な発展」と「多くの貧困」について話し合ってきました。
けれど、私達の本音は何でしょうか?
発展と消費を続けることでしょうか?
質問をさせてください。
ドイツ人家族が所持している車と同じ数の車をインド人が持ったら、地球はどうなるのでしょうか。
息をするための酸素はどれくらい残りますか?
富裕な国と同じ消費を70億~80億人ができるほどの資源が、地球にありますか?
それは可能ですか?
それとも別の議論が必要ですか?
私たちが現代社会を作りました。
資本主義からこのような社会が生まれ、急速に発達しました。
そして、世界の資源をかき集める社会が拡大しました。グローバリズムです。
私たちはグローバリズムをコントロールできていますか?
もしくは、支配されていますか?
このような残酷な競争社会で、「みんなで世界を良くしていこう」というような議論はできるのでしょうか?
私たちは、仲間ですか?ライバルですか?
この話し合いを批判するために言ったではありません。
私たちの前に現れる巨大な問題は、環境危機よりも政治的なことなのです。
人類は消費をコントロールしきれていません。
逆に、人類がこの消費社会に支配されています。
私たちは発展するために生まれているわけではありません。
幸せになるために生まれたのです。
人生は短いく、あっという間です。
命よりも価値があるものは存在しません。
いきすぎた消費が世界を破壊し、高額商品や虚栄心のためのライフスタイルのために、人生を消費しているです。
消費が世界のモーターとなっているのです。
消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けが現れます。
消費を続けてもらうために、10万時間も持つ電球を作れても、わざと1000時間しか持たない電球を売っています。商品の寿命を短縮し、多売しなければなりません。
人がもっと働き、もっと売るために、「使い捨ての社会」にならなければいけないのです。悪循環だと、気づいていますか?