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エマ・ワトソンさんのスピーチ②

はなしいてみましょう。

エマ・ワトソンさんのスピーチ②
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私は恵まれています。


私の人生で本当に恩恵を受けています。


 


両親が私が女の子どもだからといって愛情を減らすようなことをしませんでした。


私の学校は、女子だからといって制限などはありませんでした。


私に指南してくださった人たちは、私が将来子供を生むからといってチャンスを与えないなどはありませんでした。


こうした人たちが、いまの私を作り上げてくれ、ジェンダー平等の親善大使たちなのです。彼らは知らずやっているかもしれません。しかし彼らが本当のフェミニストなのです。


そしてもっと、こういう人たちが必要なのです。


 


それでもまだ、フェミニストという言葉が嫌いだとしたら、その言葉自体が問題なのではなく、その背景にある考えや思いが大切なのです。


なぜなら、世界の女性たちみんなが権利を受けられているわけではないからです。統計的にみても、ほんの少数の女性のみしか権利を受けられていません。


 


1995年にヒラリー・クリントン氏が北京で女性の権利についてスピーチをされました。


残念なことに、彼女が変えようとした多くのことはいまだ達成されていません。


 


しかし最も衝撃的だったのは、そのスピーチを聞いていた男性が3割もいなかったことです。女性ばかりで話し合いをして、どうやって世界に変化を与えることができるでしょうか?


 


男性のみなさん、この場を借りて、みなさんを正式にご招待したいと思います。ジェンダー平等は男性のみなさんの課題でもあります。


 


なぜなら、子どもの私は、母親と同じくらい父の存在を必要としているにもかかわらず、私の父親が、親としての役割を低く評価されてきたのを見てきました。


 


男らしくないと見られるのを恐れ、精神的に苦しんでも、助けを求められずにいる若い男性たちを見てきました。イギリスでは20歳から40歳までの男性の最大の死因が自殺となっています。交通事故、がん、そして心疾患も上回っています。


男性として成功の歪んだ概念によって、男性が自信を失くし、不安定になる姿も見てきました。男性も、平等の恩恵を受けているわけではないのです。


 


男性が男としての固定概念に縛られていることをふだん口にはしません。


しかし私には男性も固定概念を押し付けられてしまっているように見えます。


そうした男性らが固定概念から解放されれば、女性たちにも自然と変化が表れるはずです。


 


もし、男性が男性として認められるために男らしく攻撃的になる必要がなければ、女性も男性に従わならなければとはならないでしょう。もし男性がコントロールする必要がなれければ、女性もコントロールされることはなくなるでしょう。