日本語を学ぶ
エマ・ワトソンさんのスピーチ①
お話を聞いてみましょう。
- 3分45秒
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今日、「HeForShe」というキャンペーンをします。
みなさんに呼びかけているは、みなさんの協力が必要だからです。
私たちは性差別を終わらせたいのです。
それには、みなさん一人一人が参加しなければなりません。
このキャンペーンは、国連で初めて行われます。
できるだけ多くの男性と男の子たちにジェンダー平等に挑戦してもらいたいのです。
ただ話すだけではなく、ちゃんと現実にさせたいのです。
私は6カ月前、UN Women大使に任命されました。
フェミニズムについては、話せば話すほど、女性の権利を主張することで、よく、男性嫌悪になってしまっていることを感じるようになりました。
こういったことを、終わらせなければならないと思います。
現に、フェミニズムとは「男性と女性が平等な権利と機会を持つべきとする信念。これは両性の政治的、経済的、社会的平等」とされています。
「どうして、フェミニズムは不快な言葉になったのでしょうか?」
私は8歳のころから、性別による考え方について疑問を感じるようになりました。
準備していた劇の監督に、立候補したら、他の子たちから「偉そうに!」と言われ、戸惑ったことがありました。でも、男の子がやろうと言う時には、そんなことを言われることはありませんでした。
14歳の時は、私は一部の報道で性的対象のように映されました。
15歳の時は、私の女友達はスポーツチームを辞めていきました。
「男らしく」なってしまうのが嫌だったからです。
18歳の時は、私の男友達は気持ちを表現することができなくなりました。
フェミニストでいようとする決断が、困難な事態を招くとは思っていませんでした。しかし最近になり、フェミニズムは好ましくない言葉だったことがわかりました。
たしかに、私は表現が過激で、強力で攻撃的で、孤立的で、男性が嫌いで、魅力ない意見を述べる女性として分類されているようなのです。
なぜ「フェミニズム」という言葉がそれほど不快なのでしょうか?
イギリス生まれの私は、自分が男性と同じ額の賃金を支払われることは正しいと考えています。自分の体について、自分で決められることも正しいと思います。
女性たちが国の政策や決め事に参加できることは正しいと思います。
女性も男性と同じくらい社会的に尊重されることは正しいと思います。
しかし残念なことに、こうした権利をすべての女性が享受できるという国は一つもないといえます。
世界のどの国も、ジェンダー平等になったと言えるところは存在しません。
これらは人権なのだと思います。