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ジェーケーローリングさんのスピーチ⑥

はなしいてみましょう。

ジェーケーローリングさんのスピーチ⑥
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私が18歳のとき、何かを求めて古典文学に足を踏み入れ、学んだことは、ギリシャのプルタコスが書き残した「自分の内面で達成したことは、外面の現実をも変える」ということでした。


 


これは驚くべきことに、私の人生で毎日何千回と証明されています。


外の世界とつながりを断つことはできない、「人間は生きるだけで他人の人生に触れてしまうこと」なのです。


 


しかし、ハーバード大卒業生の皆さん、皆さんは他人の人生にどれくらい触れ合っていきますか?


 


皆さんの知性、勤勉さ、受けた教育は、皆さんに特別の地位と責任を授けます。


皆さんの大半は、世界に唯一残る超大国アメリカの国籍を持っています。


皆さんの選挙の一票、生き方、抗議や主張、政府にかける圧力は、国境を越えた影響力があるのです。これは皆さんの特権であり、責任です。


 


もし皆さんが、地位と影響力を使い、声無き人のために声をあげたら、もし皆さんが、力ある者だけでなく、力が無い者とも共感することを選んだら、そして皆さんは自分たちみたいに特権を持たない人たちの人生を想像できるなら、皆さんの家族だけでなく、皆さんによって何千何百もの人々も現実を変えることができ、祝福受けることになるでしょう。


 


世界を変えるのに魔法は必要なく、必要な能力は全て皆さんに備わっています。私たちは、良い世界になるよう想像する能力を持っているのです。


 


最後に皆さんにひとつ望みます。


 


21歳のとき、私がすでに持っていたことです。


卒業式の日に私と座っていた友人は、生涯の友人となりました。


彼らは私の娘の名付け親で、困った時に助けてくれる人達であり、”ハリー・ポッターに登場するモンスター”の名前に彼らの名前を使っても私を訴えなかった友人たちです。


 


卒業式で私たちは大きな愛情と、二度と戻らない日々で繋がっていました。そしてもちろん、もし私たちの一人が将来大統領に立候補したら、価値を持つ証拠写真を持っているということによっても繋がれていました。


 


皆さんも素晴らしい友人に恵まれることを願っています。


 


そして明日、もし皆さんが私のスピーチを思い出せなくなっても、


古代ローマ人哲学者セネカの言葉を思い出してくれたらと思います。


 


「人生は物語のようである。重要なのは長さではなく、良さである」


 


皆さんが素晴らしい人生を送れることを願っています。


ありがとうございました。