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妖怪(ようかい)のお話

はなしいてみましょう。

妖怪(ようかい)のお話
  • 3分15秒
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みなさんの国には、「ようかい」や「おばけ」などはいますか?


日本人には「ゆうれい」や「おばけ」を見たという人は多いです。


なかでも、大昔から「ようかい」というものも信じられてきました。


 


「ようかい」は人間をおどかしたり、ふしぎなことを起こしたりする、化け物のことです。神さまといわれるようかいもあり、精霊(せいれい)のようなものです。


「ゆうれい」は死んだ人が、心残りがあってこの世にとどまって姿(すがた)を現すもののことです。


「ようかい」も「ゆうれい」もこわいイメージがあり似ていますが、ちがうものなのです。


 


いまでも、「ようかい」は、日本人に親しまれていて、


「ゲゲゲの鬼太郎」や


「妖怪ウォッチ」などようかいのマンガやアニメもあり、大人気です。


 


日本人なら誰でも知っている、


有名なようかいがいます。


いくつか紹介しましょう。


 


ひとつめは、「鬼(おに)」。


人に角(つの)や牙(きば)がついた姿のようかいです。


2月3日あたりの「節分の日」に、


家や保育所や老人ホームなどしせつでは、「鬼たいじ」といって豆を室内にまきます。


わるい鬼が家のなかに入ってこないようにするためです。


 


ふたつめは、「河童(かっぱ)」。


池に住んでいるようかいです。


子どもくらいの大きさで、みどり色の肌です。


頭にお皿がのっていて、背中にはカメのこおらのようなものがついています。


口はあひるのようなくちばしがついています。


河童のすきな食べものはきゅうりです。


 


みっつめは、「ざしきわらし」。


「ざしき」という、日本の昔ながらの、たたみの部屋にあらわれるようかいです。


きものを着た小さな子どもが、いたずらなどをします。


ただ、ざしきわらしを見た人は幸せになるといわれています。


 


よっつめは、「てんぐ」。


てんぐは、真っ赤な顔に、すごく高い鼻をもっています。


空を飛ぶことができるようかいです。


 


いつつめは、「ひとつめこぞう」。


ひとつめこぞうは、少年の見た目なのだけど、目がひとつだけしかないのです。


わるいことをするわけでもなく、神さまとしてまつられることもあります。


 


他にもたくさんのようかいがいます。


ちょっぴり怖いけど、にくめないようかいたちでした。