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【差替待機】勘違い

はなしいてみましょう。

【差替待機】勘違い
  • 4分10秒

 誰だって勘違いすることありますよね。勘違いは勘違いでも自分への勘違いのお話です。


 何人かの勘違いエピソードを聞いてみましょう。


 


まみさんの場合


 人生最初の勘違いは、幼稚園の頃にしました。なんたって私はお姫様になれる!と思っていました。「普通の人はお姫様になれない」と気づいたのは小学生のときでした。


 


れいなさんの場合


 高校生のころ、「私は日本で一番かわいい」と思っていました。なぜか「私は誰よりもかわいい」と思い込んでいました。女優にもアイドルにもなれると思っていました。スカウトされないのはなんでだろう?と思っていました。けれどそのうち、バイト先でお客さんに「君よりかわいい人はたくさんいる」と言われたことや、失恋を経験したことにより、勘違いをしなくなりました。


 


ゆうとさんの場合


 22歳のころ、自分のことを「天才」だと思っていました。今思えば何も成し遂げていないし、ただ大学生活を送っていただけです。なのに、自分のことを天才だと思っていました。スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツのようになれると思っていました。一番の後悔は、当時のSNSのプロフィールに「オレが世界を変える」と書いてしまったことです。あんなこと書かなければよかったと思います。今はまじめに働いています。


 


けんたさんの場合


 高校生の頃に「モテている」と勘違いしていました。ある日、学校を歩いていたら、みんなの視線を感じました。視線だけに留まらず女子たちに「写真撮っていい~?」「一緒に写真撮ろう♪」ってたくさん声をかけられたんです。しばらくそれが続いて……。ある日渋谷でも声をかけられたんです。「雑誌編集部のものですが、スナップ写真撮らせてもらってもいいですか?」って。すごくびっくりしたけど、「オレはイケてるんだ」と思っちゃいました。ちょうどその時、好きな女の子がいて「モテてる」と勘違いしていたため告白しました。だけど振られました。「なんで?」ってすごく思いました。そのあともう3人くらい女の子に告白したんですけど、全員に振られました。「写真撮ろ~」って言われていたのに……!しばらく経ってから、渋谷で撮られたスナップ写真が雑誌に載っていました。そこに書いてあったのは、「変で奇抜なヘアスタイル!」というキャッチコピー。それを見て目が覚めました。マイナーなロックバンドのヘアスタイルの真似をしていたのですが、それが「変」という意味でみんなに注目されていたんです。ショックですぐに髪形を変えましら。そしたら、声をかけられることが無くなりました……。