日本語を学ぶ
【差替待機】社交辞令を知ろう②
- 4分55秒
「社交辞令を知ろう①」のつづきです。
「社交辞令」というのは、日本の文化で、“さまざまな場面で、人付き合いを円滑にするために、相手に言う褒め言葉や挨拶、決まり文句”のことです。
日本では、大げさに相手を褒めたり、食事や家に誘うことがありますが、それを本気で受け取ってはいけない場合があります。もちろん、社交辞令ではなくて本当に相手を褒めている場合や、食事に誘っている場合もあります。なので、社交辞令かどうかを見分ける必要があります。
社交辞令として、一般的に使われているフレーズを学んで、社交辞令かどうかを見分けられるようになりましょう。
🔹「もうお帰りになるのですか。残念ですね。」
(mou okaeri ni naruno desuka. Zannen desune. )
このフレーズは、社交辞令であることが多いです。家族や親せきの家にお邪魔していて、言われたのなら本音として「もう帰るの?もう少しいたら?」という言葉だと思います。また、仲の良い友人や恋人と楽しい時間を過ごしているときに言われた場合も本音である場合が多いです。しかし、仕事関係の人やまだ付き合いの浅い人に「もう帰るのですか?残念です。」と言われた場合は、社交辞令でしょう。
🔹「また、お仕事ご一緒させてください」
(mata osigoto goissyo sasetekudasai)
このフレーズは、社交辞令であることが多いです。ただ、悪い意味ではなく、「一緒に仕事をしていて頼もしい、やりやすかった」という印象を抱かれていないとあまり使われません。ただ、実際にまた一緒に仕事をするかどうかは分からないでしょう。「そういう機会がまたあればよろしくお願いします。」というぐらいの気持ちで使います。
🔹「お世話になっております」
(osewa ni natteorimasu)
このフレーズは、社交辞令というよりは、挨拶でしょう。そこまで関わったことがない人に「お世話になっております。」と言われると、驚いてしまうかもしれませんが、挨拶みたいなものですので、気にしなくてよいでしょう。実際にお世話もしていないしお世話になっていなくても、日ごろから使われる言葉です。
🔹「前向きに検討します」
(mae muki ni kentou simasu)
このフレーズは、社交辞令の場合があります。仕事でしか「前向きに検討します」は使われないかと思います。実は、「前向きに検討する」という返事は、断りのフレーズでもあります。カジュアルな場での「考えておくね!」という言葉も、考えてくれない可能性があります。
🔹「みんなで行きましょう!」
(minna de ikimasyou!)
このフレーズは、恋愛における社交辞令です。主に男性が女性にデートを誘ったときに誘われた女性が「みんなで行きましょう」ということがあります。これは、裏を返せば「二人きりでは行きたくない」という意味になります。
🔹「予定がわかったら、連絡するね」
(yotei ga wakattara renraku surune)
このフレーズも、恋愛や友達との間でよく聞きます。「予定がわかったら連絡する」という返事は、返事をするのが面倒くさかったり、断りづらいときに、先延ばしするために使われたりします。また、これ以上連絡をされたくない場合にも使われるようです。どちらにせよ、乗り気ではなときに使われることが多いようです。ただ、本当に予定を確認してから連絡をするという場合もあります。