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就職活動に大切なこと(第一回)

就職活動に大切なこと(第一回)
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はい、それではですね。


今回は「授業番号① 就職活動に大切なこと」その1回目をやっていきたいと思います。


 


 


皆様は、就職活動に大切なことと聞いてまず「就職活動」ってどういう言葉だと思いますか。


就職活動というのはですね、今皆様がしているのと同じように、例えば面接に行ったり、説明会に行ったり、また、ビジネスマナースクールで勉強してみたり。「就職」つまり「働くため」にいろんなアプローチをすることを「就職活動」と言います。


 


 


この就職活動のなかにはですね、いろんな大切なことがあります。


 


 


まず、一つ目「身だしなみ」ですね。身だしなみと聞いてまぁどういう風に思われるか分からないとは思いますが、身だしなみというのは、その人を初めて見たとき「あ!この人しっかりしている」「あっ!この人ちょっとだらしない」。そういう風に見たときに感じることを「身だしなみ」と言います。見て感じることですね。


まず、身だしなみで気を付け欲しいのは、アクセサリーをつけてはいけません。アクセサリーというのは、例えば、ピアス、イヤリング、リング、ブレスレット、アンクレット、ネックレス、まぁいろいろありますけど、こういったアクセサリー、肌につけるものっていうのをつけてはいけない、禁止です。


 


で、皆さん忘れがちなのが「帽子」。帽子ですね、ハットとかキャップとかって言いますけど、この帽子も実はアクセサリーのひとつになります。日本だけではなく、帽子をかぶって人に会うっていうのはあまりいいこととはされません。外国でもそうですよね。帽子脱いでから挨拶をしますよね。まず、帽子を被らないようにお願いします。帽子被ったままというのはいけません。


 


他にもですね、メガネや時計。つけてる人もいらっしゃると思いますが、眼鏡、時計というのも実はアクセサリーのひとつです。で、メガネ、時計に関してはつけてもいいんですが、ただシンプルなデザインのものだけにしてください。例えば、カラフルな色をしている赤とかピンクとかイエローとか…、そういうカラフルな色のものをつける、こういうのが良くありません。まぁ、シルバーとかブラックとか落ち着いた色のシンプルなデザインのものを使ってください。時計もそうです。男性の人だと時計…カッコいい時計つけたがりますけど、例えば、中のメカがすごくカッコよく見えるとかそういった時計や、宝石がいっぱいついているような時計、ジュエリー(jewelry)のことですね、ジュエリーがついている時計、こういった時計はつけてはいけません。まぁ、時計をつけずに怒られるということはありませんが、もしつけるのであれば、シンプルなものだけにしてください。また、時計のベルトは黒かシルバーの色がいいという風にされています。


 


アクセサリーの次はですね、今度は「匂い」についてのお話をしたいなと思います。匂いというのはですね、例えば、汗の匂い、食べ物の匂い、いろんな匂いがありますね。で、この匂いなんですが、嫌な匂いを消すとき、みなさん「香水」、英語で言うと「perfume(パフューム)」ですかね。香水をつけると思うんですが、香水というのは日本では、面接や説明会など会社の人に会うときには使ってはいけません。だからといって臭い匂いをしてそのまま会社の人に会うってのもいけませんので、そういうときはですね、「制汗スプレー」というのを使ってください。制汗スプレーです。これはどういったものかっていうとですね、もっと簡単に言うと「ボディスプレー」のことですね。体にシュッ―と吹きかけて匂いを消してしまうスプレーのことです。で、このボディスプレーなんですが、無香料のものを選んでください。無香料というのはこれは、匂いのするものが入っていないという意味があります。レモンの匂いとか石鹸の匂いとか、もちろんボディスプレーには匂いのするものがあります。だけど、匂いのするものを使ってしまっては、それは結局香水と何も違いがありません。なので、匂いのしないボディスプレー、制汗スプレーですね!を使うようにしてください。


 


はい、では身だしなみの続きですが、身だしなみでとくに大切な言葉ですが、「清潔感」という言葉があります。「清潔感」。これはどういった言葉かというとですね、「清潔」という意味には、「綺麗」。英語で言うと「clean(クリーン)」ですね。つまり綺麗に見える、綺麗に感じられる、綺麗に思える、そういったことが、この身だしなみでは特に大切になってきます。


 


まず、男性であれば「ヒゲ」。全部剃らないとだめです。ヒゲを伸ばしていると、日本では「汚い」っていうふうに思われてしまうんですね。他にも、男性なら髪の毛は短く。男性の髪の毛が長いのはあまりいことではありません。ちゃんと短く切ってください。そして髪の毛は黒く。日本人はとても黒い髪の毛にプライドを持っています。面接では、黒い髪の毛の方が合格しやすくなりますので、髪の毛、例えばブリーチをして明るくなっている人はちゃんと黒く染めてください。もう一つは、爪ですね。爪。爪というのはネイルのことです。爪を伸ばしすぎてしまうとこれもよくありません。特にレストラン、食べものを作る工場ですと、この爪にはすごく厳しいです。どうしてかって言うと、爪と指の隙間にとても汚れが溜まりやすいんですね。そしてその汚れた手で、食べものを触ってしまうと、それを食べたお客様はお腹を壊して、日本では「食中毒」、海外では「フードポイズン(Food poisoning)」ですかね、といったものになってしまいます。なので、こういう爪に関しては食べ物作るところではすごい厳しいです。


 


はい、では、今度は女性ですね。女性はまず、髪の毛をしっかりまとめましょう。女性の場合髪の毛長くしている人たくさんいますね。だけれども、日本では髪の毛が長い人がだらっと何も縛らないで下に下ろしているっていうのは、これあまりよくないことなんですね。面接では特にダメです。面接のときはですね、面接だけじゃないですね、説明会とか会社の人に会うときは、髪の毛を縛って少しロールアップさせて、少しでも短く見えるようにしておくというのが、ひとつのマナーです。そして、女性も同じですが髪の毛黒くないといけません。ブリーチをした髪の毛で、説明会や面接に行くというのは、これはいけないことです。髪の毛まとめるときに使うヘアゴムやネット、これはですね黒いヘアゴムや、茶色・ブラウンですね、ブラウンのヘアゴム、そういったような色のもののヘアゴムを使ってください。もしも、ピンクとか赤い色が好きだったとしても、そういった色を使うのは良くありません。そして、髪の毛をまとめるときちゃんと自分の耳が目の前から見てしっかり見えるように、正面に立った人から見て耳がしっかり見えるようにしてください。耳が髪の毛に隠れてしまうと、これはあまりよくありません。はい、次はですね、女性ではみなさんメイクをされますよね。メイクなんですができるだけ日本ではナチュラルメイクというのが大切になってきます。ナチュラルメイクっていうのを説明するとですね、簡単に言ってしまえば、あまりたくさんメイクをしないでくださいということですね。例えば、ファンデーションを付けすぎてしまったり、強い色のリップを使ってしまったり、こういのはよくないんですね。特に、赤いリップ、真っ赤なリップ。これはダメです。日本では強い色を付けたまま、会社の人に会うっていうのは、こういうのはいけません。そして、女性の場合は爪も同じく短くしてください。女性の中にはやはり爪を伸ばしている人もいらっしゃるとは思いますが、面接や説明会など会社の人に会うときは、爪を短くしないといけません。もちろん、マニキュアやネイルアートというのはしてはいけません。


 


ここから


 


はい、次はですね。二番目のお話に進んでいきたいと思います。二番目のお話は、就職活動をするときに、着る服についてですね。就職活動をするときの服装です。服って言うと、トップスとボトムスなんですが、服装と言うと例えば手に持っているバッグやメイクなどファッションのこと全部を「服装」と言います。まず、男性はですね、スーツ着ますよね。まぁ、もちろん女性もスーツを着るんですが。男性も女性も必ずスーツは黒いスーツを用意してください。この時特に注意してほしいのがですね、マットブラックのスーツにしてほしいんですね。特に、ネパールの人には気を付けてほしいんです。なぜかというと、ネパールの人たちは、トラディショナルなスーツとして、伝統的なスーツとして、少しキラキラしたシャイン(shine)なスーツを着る人たち居ますよね。ですが、こういったパーティーライクなスーツというのはですね、日本では着ません。面接や説明会などでは、絶対に着ません。なので、ちゃんと、面接や説明会に着ていけるマットブラックのスーツを用意してください。日本のデザインと違うものを着ていくと「あれ?この人違うぞ?」と思われてしまいます。もう一つ、男性に限るんですが、ネクタイしますよね。ネクタイです。ネクタイは青やグレーのものをおススメしてます。別にこれは、ストライプなどが入っていても大丈夫です。ただ、ネクタイで絶対に注意してほしいことはですね、例えば、黒・白・赤といった、この3つの色のネクタイは絶対につけないでください。まず、黒いネクタイというのは、日本では人が死んでしまったとき、お葬式でつけるネクタイです。これを付けて、面接に行くというのはとても失礼なことです。今度は白いネクタイ。白いネクタイはですね、結婚式で使うネクタイです。結婚式。もちろん、面接や説明会は結婚式ではありません。ダメです。もう一つ、赤いネクタイ。赤いネクタイは、黒や白といったように、何か決まったときに付けるネクタイというものではないんですけれども、先ほど、女性の赤いリップはダメだという話もあったように、やっぱり赤という色はできるだけ付けない方がいいです。ネクタイはブルーやグレーをおススメしています。


 


では、次。男性も女性もワイシャツを着ますね。ワイシャツなんですが必ず白いプレーンのワイシャツを着てください。白いプレーンのワイシャツです。ワイシャツについてはストライプやドットが入っているものはダメです。ちゃんと本当になにも書いていないプレーンの白いワイシャツを準備してください。ここで注意なんですが、女性の場合ワイシャツの襟、首のところが大きいものと小さいものがあります。大きいものはジャケットの外に出します。ワイシャツの襟を。小さいものに関してはジャケットの中に仕舞います。こういった違いがありますね。


 


今度は、インナーシャツについてお話させていただきます。インナーシャツというのは、ワイシャツの下に着る、アンダーシャツのことですね。日本では、「インナーシャツ」とか、「アンダーシャツ」、いろんな言い方をします。「肌着」なんて言ったりもしますね。このインナーシャツなんですが、男性は白いTシャツを中に着ください。なぜ、白いTシャツじゃないといけないか、例えば黒や赤いシャツを下に着てしまうと、上に白いワイシャツを着るので、上から見たとき中に何色のシャツを着ているかすぐ見えてしまいます。すごくかっこが悪いので、必ず同じ白いワイシャツに白いTシャツを着てください。


 


そして、女性の場合は、白いワイシャツの下に着るのは、今度は白いキャミソールですね。キャミソールというのは、ブラジャーなどの上から汗を掻いたときに、その汗がシャツに移らないようにするために着るものですね。こういったインナーシャツ・アンダーシャツを着て汗を掻いてもその汗がワイシャツにつかないようにしておいてください。


 


はい、では次のお話です。服装の続きになりますが、今度はベルトについてお話をしたいと思います。男性は必ずパンツを履くのでベルトをしてください。ベルトは黒や茶色のもの。ブラックやブラウンっていうことですね。こういった色のものをおススメしています。このベルトについてなのですが、必ずシンプルなものを選んでください。バックルの大きいものや例えばホールの周りにいろんなデザインがついているものなどありますが、こういったカジュアルなものは良くありません。本当にシンプルなものだけにしてください。女性の場合はですね、スカートを履くならばベルトはいりません。スカートの時はベルトをしなくて大丈夫です。ただ、もしパンツを履くときはベルトをした方がいいですね。


 


今度は靴の話です。靴なんですが、男性は黒い革靴を履いてください。黒い革靴です。革靴というのは、レザーシューズのことですね。そして、女性の場合、女性はヒールの低い黒いパンプスを履いてください。まず、女性の場合に気を付けてほしいのは、ヒールの高いものはダメです。ヒールのhighの高いものというのはいけません。そして、ヒールがピンヒールのものはもっとダメです。細いヒールっていうのはよくありません。ヒールの先っぽがワイドになっているものを選んでください。そして、色は男性も女性も黒です。レザーシューズ。女性はパンプス。こういった違いがあります。今度男性。靴下ですね。男性は靴下必ず履いてください。靴下なんですが、必ず黒い長い靴下を履いてください。黒のロングソックスですね。椅子に座ったとき、スーツは結構体にフィットするように作られているので、足が簡単に見えてしまいます。この時長い靴下を履いていないと自分の肌が見えてしまいます。スキン(skin)が見えてしまいます。これは結構かっこ悪いことなので、必ずそういったことがないように長めのものを選んで履いてください。そして、女性の場合は、靴下ではなくストッキングを履いてください。ストッキングいろんな色があると思いますが、肌色のストッキングにしてください。肌色というのはですね、スキンカラー(skincollar)のことです。白や黒のストッキングはいけません。自分の肌の色に近い、自分のスキンカラー(skincollar)に近いストッキングを履いてください。


 


はい、次はですね、バッグです。バッグは男性も女性もビジネスバッグを用意してください。このビジネスバッグなんですが、ひとつお願いがあります。自立する黒いバッグを用意してください。この自立という言葉はですね、例えば、床に置いたとき、フロア(floor)に置いたとき、倒れないちゃんと自分で立ってくれる、これを自立すると言います。面接ではですねバッグを机の上や椅子の上に置くことはできません。床の上にしか置けないんですね。なのでこのとき、倒れやすいものはとてもかっこが悪いです。しっかり立つ、自立するものを選んでください。


 


そして、ここまで服装の話をしてきましたが、最後に一つだけ注意です。もしも、説明会や面接のときに「平服でお越しください」というようなことを会社の人に言われたり、あるいはパンフレットに書いてあったとしても、必ずスーツを着てください。「平服でもいいですよ」「平服でお越しださい」そのようなことを言われても絶対にスーツを着てください。平服というのはですね、簡単に言ってしまえばいつも皆さんが着ているような普段の服ということですね。ですが、これを普段の服で本当に行ってしまうと、周りの人はスーツを着ているのでとても恥ずかしい思いをしてしまいます。必ずスーツを着て行ってください。ただ、もしもですね、会社の人に、「動きやすい服で来てください」と言われたときはですね、スーツを着ないようにしてください。動きやすい服というのはですね、体を動かすことがあるということです。もしもここで、動きやすい服ではなくスーツを着てしまうと、スーツ体を動かしたときに破けてしまいますので気を付けてください。


 


 


はい、それでは、三番目の話をしたいと思います。三番目は履歴書の写真についてのお話ですね。まず、履歴書の写真なんですが、日本では必ず面接のときに持っていく履歴書には写真を貼ります。この写真なんですが、今まで話してきた一番と二番、身だしなみと服装ですが、これに気を付けて写真を撮ってください。寝癖がついたままだったり、いつもの服で写真を撮っても、これは面接では使えません。必ず身だしなみをしっかり、そして服装はスーツで写真を撮ってください。で、この履歴書の写真、必ずサイズが決まっています。縦40mm30mm4cm3㎝ですね。縦4㎝横3㎝。このサイズをしっかりと守ってください。これより大きくてもこれより小さくても面接では使えません。そして、後ろの色。写真の後ろのことを背景と言いますが、その後ろの色は青か白をおススメしています。大体のところはですね、青か白で写真が撮れると思います。中にはグレーで撮れるところもありますが、まあグレーであれば問題ありません。まあできるなら、青か白がいいですね。ただ、他の色はあまり良くないので、青、白、これで撮るようにお願いします。そして、写真撮るときなんですけど、頭の高さに注意してください。ちゃんと真ん中に頭がくるように撮ってくださいね。頭のってっぺんが見えくなっていたり、顔がすごく下に寄っていたり、そういうのはいけません。もう一つ、写真撮るときはですね、歯が見えないように少しだけニッコリと笑ってください。このとき、歯が見えないようにですよ。歯見えてはいけません。やはり怖い顔をして写真撮るよりもニッコリ笑って撮った方が、会社の人も見たときに「あ!この人コミュニケーションがとても上手にできそうだな」っていうふうに思ってくれると思います。怖い顔をしてこの人と一緒に働きたいと思う人はなかなかいなですよね。


 


 


はい、ここまでいろいろ話してきましたが、第1回目のお話は「身だしなみ」「服装」「写真」についてのお話でした。


 


 


ありがとうございました。