日本語を学ぶ

【差替待機】洗脳とマインドコントロール

音声を聞いて、問題に答えてみましょう。

【差替待機】洗脳とマインドコントロール
  • 4分15秒

「洗脳」、「マインドコントロール」という言葉を聞いたことがありますか?


「洗脳」と「マインドコントロール」は、少しだけ意味が違います。


 


洗脳は「脳を洗う」と書いて出来ている熟語です。洗脳というのは、その人が元々持っていた「考え」や「思想」、「信念」などを洗い流し、新しい「考え」や「思想」、「信念」などを植え付けることをいいます。植え付け方は非人道的で、殴る蹴るなどの暴行や食事を与えない睡眠時間を持たせないなど、いわゆる虐待をします。恐怖で相手を洗脳します。


 


一方、マインドコントロールは相手に気づかれないようにコントロールします。虐待はしません。その代わり、不都合な情報が相手の耳に入らないように社会やコミュニティと分断・孤立させ、コントロールする側にとって都合のいい情報ばかりを吹き込みます。また、理解者のふりをし、相手の悩みや状況を何らかのトリックで言い当てることで、信頼・依存させます。このように、情報操作や心理操作をして、相手の「思想」や「価値観」を変えていきます。


 


洗脳は虐待もありきなので、身体の傷や、やつれた姿、臭いなどで、近所の人や友人・家族など周囲の人たちにおかしいと気づかれ、通報・救出される場合があります。


しかし、マインドコントロールとなると、暴行を一切しないので、被害が浮き彫りになりにくいです。また、被害者も被害を被っているという自覚がなく、加害者に好意を持っている場合が多いです。被害者がさらに自分の思想を吹き込もうと加害者にもなる場合もあります。こういったのは、「ねずみ講」や「マルチ商法」、「環境」、「カルト教団」といったものが当てはまります。


マインドコントロールを、恋愛やビジネスで使う人も多いです。


人物や商品の実力不足で純粋なアピールでは、「付き合えない」「売れない」ので、ありとあらゆる心理操作・情報操作をするのです。

Q.1

お話の内容としてあてはまるものはどれですか?次のa.b.c.d.から1つ選んでください。


a. マインドコントロールには虐待がつきもの


b. 洗脳は気づかれないうちにされる


c. マインドコントロールは被害が浮き彫りになりやすい


d. マインドコントロールを、恋愛やビジネスで使う人もいる

解答を見る

正解は、『d. マインドコントロールを、恋愛やビジネスで使う人もいる』でした。