日本語を学ぶ
【差替待機】知っておきたい慣用句
音声を聞いて、問題に答えてみましょう。
- 4分50秒
慣用句というのは、昔から使われてきた言葉、言い回しのことです。
職場やプライベートでの会話、テレビ番組などで、慣用句が出てくることがあるでしょう。
日本語上級者のみなさんが、すでに知っている慣用句もあるかもしれませんが、ここでは「知っておきたい慣用句」を紹介します。
・目が回る…とても忙しいこと。
・足をひっぱる…他人が行っている物事の邪魔をする。
・腕を振るう…能力や技術を発揮する。
・鼻が高い…誇らしい。得意げ。
・鼻につく…うっとうしくていやな感じがする。どうも気に入らない。飽きて嫌になる。
・口が軽い…おしゃべりで、言ってはいけないことまで言ってしまう。
・頭が下がる…敬服している。恐れ多い。
・耳が痛い…欠点を指摘されて聞くのが辛い。
・口車に乗る…話がうまい人に言いくるめられて騙される。おだてられて乗せられる。
・口を割る…白状する。
・腹を割る…包み隠さずに話すこと。本心を打ち明ける。
・舌を巻く…ひどく驚き感心する。
・手に汗を握る…危険な場面や緊迫した場面を見聞きして、緊張・興奮すること。
・手を焼く…取扱いに困ること。その物事を上手く処理出来ない。
・手を貸す…手伝う、手助けをする。
・手も足も出ない…力が足りず自分の力ではどうすることもできない。
・歯が立たない…全く敵わない。
・顔が広い…交友関係が広く、知り合いが多い。
・顔が立つ…世間体を保つ。
・胸を張る…自信に満ち、堂々とふるまう様子。
・頭がかたい…柔軟ではない考え方。融通が利かない。
・頭を抱える…困る、思い悩み途方に暮れる。
・肩の荷が下りる…責任を果たし解放されほっとする。
・肩を落とす…気力を失ったり落胆したりする。
・足が出る…予算オーバーの支出になる。
・足が棒になる…歩きすぎや立ちっぱなしで疲れる。
・心に刻む…深く心に留めておく。肝に銘ず。
Q.1
お話の内容としてあてはまるものはどれですか?次のa.b.c.d.から1つ選んでください。
a. 「歯が立たない」の意味は、「交友関係が広く、知り合いが多い。」である
b. 「肩の荷が下りる」の意味は、「責任を果たし解放されほっとする。」である
c. 慣用句というのは、最近使われている言葉、言い回しのこと
d. 職場やプライベートでの会話、テレビ番組などで、慣用句が出てくることは無い
正解は、『b. 「肩の荷が下りる」の意味は、「責任を果たし解放されほっとする。」である』でした。