日本語を学ぶ
【差替待機】三角形のマークがある窓
音声を聞いて、問題に答えてみましょう。
- 4分0秒
アレクさんは、日本に来て10年目です。
日本の国立大学に入学、卒業し、その後日本にある外資系IT企業に就職しました。
アレクさんの職場も居住地も東京の都心です。
アレクさんは、最近になってあることに気づきました。
「どのビルも、窓に赤い▼(三角形)マークがある」ということに気が付いたのです。
そしてアレクさんは、「なぜビルの窓に三角形のマークがあるのか」を、調べてみました。
すると、こんなことが書いてありました。
「火災が起きたときに、消防士は、三角形のマークがある窓から建物内に侵入する。三角形のマークのある窓は、他の窓よりも割れやすかったり、開けやすかったりする。その窓から、人命救助などを行う。」
「建物にバルコニーや非常エレベーターなどがあれば、火災時の侵入用窓は必要ない。しかし、都心などでは、狭い土地にビルなどが建てられるため、バルコニーや非常エレベーターが設置されることは少ないため、三角形のマークがある侵入用窓が必要になる。」
なるほど、じゃあ、三角形のマークがある窓は、火災の時の救助活動のためにあるのか…と、アレクさんは納得しました。
そして、都心にばかり、建物が集まってひしめいている状態は危険なのだと思いました。
そして、アレクさんが勤めている会社のビルにも、三角形のマークがある窓があります。
万が一火災などが起きて、ビル内に人がいる場合は、その窓から消防士の方が入ってくるということになります。
日常生活の中で、気にも留めていなかったものにも、重要な役割があるのだと思ったアレクさんでした。
Q.1
次のa,b,c,dのうち話の内容があっているものはどれでしょう。
a. 三角形のマークがある窓は、地震などの災害時に使われる
b. 三角形のマークがある窓は、絶対に割れない
c. 三角形のマークがある窓は、危険だ
d. 三角形のマークがある窓は、火災の時に消防士が侵入するためにある
正解は、『d. 三角形のマークがある窓は、火災の時に消防士が侵入するためにある』でした。