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17おばあさんとたぬき

17おばあさんとたぬき

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おばあさんとたぬきのおはなしです。

ある山(やま)の中(なか)の一軒家(いっけんや)に、
おばあさんが1人(ひとり)で住(す)んでおりました。
雪の降る寒い晩のことです。
「ああ、寒いなあ、いろりでもやすまきがもうこんなに少なくなってしまった」
おばあさんが、まきを取りに外へ出ようとすると、
若いお兄さんの声が聞こえました。
「こんばんは、道に迷ってしまって、どうか、中に入れてください。」
おばあさんが戸を開けると、若(わか)いお兄(にい)さんが立っていました。
おばあさんはあまりの寒さに見ていられず、中に入れました。
よく見ると、見たこともないような、
綺麗(きれい)な顔立(かおだ)ちの男性(だんせい)です。
「こんな夜遅(よるおそ)く、
こんな無防備(むぼうび)な恰好(かっこう)で山の中を歩いているなんて・・・
もしかすると、これは山のたぬきかもしれない。」
そこで、おばあさんは、お兄さんに聞きました。
「お兄さん、この世の中でいちばんこわいものは何だね?」
すると、おにいさんは「ぼくは、犬ほどこわいものはありません」と答えました。
「やっぱりこの子は、たぬきに違いない」
こんどはお兄さんが「おばあさんのいちばんこわいものは何でございますか」
ときいたので、おばあさんは、起点(きてん)をきかせて、こう答えました。
「うーん、わたしは小判がいちばんこわいなあ。さて、もう少しまきを取ってこよう」
おばあさんは、まきを取るふりをして、飼っていた犬を家の中に放しました。
「わあ、犬だ!」
お兄さんはびっくりして、とうとう
たぬきの姿(すがた)に戻(もど)って、山の中に逃げていきました。
次の日の夜のことです。おばあさんは、
たくさんの小判(こばん)が落ちる音で目が覚めました。
だれかが窓(まど)から小判(こばん)を投(な)げ込(こ)んでいるのです。
きのうのたぬきにちがいありません。
おばあさんは「やめてくれ。こわい。こわい」
と言って怖がっているふりをしました。
すると、たぬきは「きのうのお返しだ、もっと入れてやる」
と言って、ますますたくさんの小判を投げ込んで、行ってしまいました。

問題1

問題1.話の内容としてあっているものを次のa.b.c.d.eから2つ選んでください。
a.お兄さんがいちばんこわいものは小判だ。
b.お兄さんの正体は、化けたたぬきでした。
c.おばあさんは犬が大の苦手です。
d.たぬきは仕返しをするために家の窓から小判を投げ込みました。
e.たぬきは犬にかみつかれてけがをしました。


『b.お兄さんの正体(しょうたい)は、化けたたぬきでした。』
『d.たぬきは仕返しをするために家の窓から小判を投げ込みました。』

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問題2

問題2.おばあさんが戸を開けると外に立っていたのは誰でしょう。
   次のa.b.c.から正しいものを選んでください。

a.犬
b.おばあさん
c.お兄さん



『c.お兄さん』

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