日本語を学ぶ
ほし
お話を聞いてみましょう。
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11がつ の はじめ、 わたし の おばあちゃん、 すえ子 が なくなりました。
そして、 わたし の むすめ、 みお は その日 3さい に なりました。
おばあちゃん すえ子 にとって、みお は、ひまご でした。
ひまご の みお が かわいくて しかたありません でした。
みお が うまれた日、 おばあちゃん は すぐに かけつけて くれました。
いっしょに ないて よろこんで くれました。
みおは、 ひいおばあちゃん である、 すえ子 の こと が だいすき で、 いっしょ に さんぽ したり、 おふろ に はいったり していました。
そんな すえ子 が、 うごかずに ずっと ねむっています。
3さい に なった ばかり の みお には、 ひいおばあちゃん が 「なくなった」 ということは わからない かも しれない、 と おもって いました。
わたし も、 おばあちゃん との おもいで は たくさん ありました。
はは も、ちち も、りょうほう はたらいて いた ので、 おばあちゃん の ごはん を たべて そだった し、 いっしょ に ねた こと も たくさん ありました。
おばあちゃん の おおきな からだ に、 せなか を くっつける と、 あんしん して ねむれました。
おばあちゃん と いっしょ に、 はたけ の くさむしり を したし、 いっしょ に はなびたいかい の はなび も みにいった。
いつも きいろ の エプロン を きて、 わらって いる おばあちゃん。
おばあちゃん は、 わたし の こと を とっても かわいがって くれました。
そんな おばあちゃん が、 なくなって しまった こと が、 しんじられません。
まだ、 いきている ような きがします。
おばあちゃん との おもいで を ふりかえって いたら、 なみだ が でてきました。
すると、 みお が、 こう いい ました。
「おかあさん、ほし。」
みお が ゆびさす ほう を みると、 ひときわ やさしく ひかっている ほし が ありました。
みお が つづけて、 「おかあさん、おばあちゃん が みているよ。」
と いいました。
おもわず、 わたし は みお を ぎゅっと だきしめました。
みおは、 おばあちゃん が ほし に なった と おもっている のでした。
みおは、
「おばあちゃん が あそこ から みている から、 わたし は いい子 に する。」
と いいました。
みおは、 こうして 3さい の 日 を むかえ ました。
きっと、 こんな みお を、 おばあちゃん すえ子 は ほこらしく おもっている でしょう。
そして、 あんしん して ほし に なれる こと でしょう。