日本語を学ぶ
【差替待機】社交辞令を知ろう①
- 5分0秒
ここでは、日本人がよく使う社交辞令を学びましょう。「社交辞令」というのは、日本の文化で、“さまざまな場面で、人付き合いを円滑にするために、相手に言う褒め言葉や挨拶、決まり文句”のことです。
社交辞令を使われるということは、相手との関係を大切にしたいという気持ちや、関係をうまくいかせたいという気持ちがあるからで、悪いことではありません。
日本では、大げさに相手を褒めたり、食事や家に誘うことがありますが、それを本気で受け取ってはいけない場合があります。もちろん、社交辞令ではなくて本当に相手を褒めている場合や、食事に誘っている場合もあります。なので、社交辞令かどうかを見分ける必要があります。
社交辞令として、一般的に使われているフレーズを学んで、社交辞令かどうかを見分けられるようになりましょう。
🔹「機会があればまた会いましょう」
(kikai ga areba mata aimasyou)
このフレーズは、社交辞令です。「いつか飲みに行きましょう」や「また今度ね。」というのは、実現されないことがほとんどです。“名残惜しさや楽しかったという気持ちはあり、実際にまた会いたいとも少し思うけれど、実際は会うまではしなくていい。”という気持ちです。相手に好意的だという気持ちを伝えたいときにも使われます。
本当にまた会いたいと思ったら、「この日空いている?」「来月の中頃にまた飲みましょうよ」などと具体的な言い方をします。
🔹「こちらからまた連絡しますね」
(mata renraku simasune)
このフレーズは、社交辞令の場合もあれば本音の場合もあります。「こっちからまた連絡する」というのが本音ならば待っていればまた連絡が来ます。友達ならば、また遊びたいとなったときに連絡が来るでしょう。しかし、「こちらからまた連絡しますね」と言われてから全く連絡がない場合は、社交辞令でしょう。相手から連絡が来て、連絡を取り合うのは面倒だと感じる場合や、メッセージのやり取りを一旦終わらせたい場合にも「こちらからまた連絡しますね」と言われます。
🔹「行けたら行くね」
(iketaraikune)
このフレーズは、ほとんどの場合社交辞令として使われます。「行けたら行く」と言って、本当に来る人はあまりいません。そこまで期待しないほうがいいでしょう。「行けたら行く」と言っていて「行けない」とはっきりと言っていない時点で、予定的には本当は行けるはずなのです。それなのに、「行ける」と答えないのは、その誘いの優先順位が低かったり、乗り気ではないからです。「行けたら行くね」と言うとやんわりと断ることができるのです。
🔹「何かあれば、言ってください」
(nanika areba itte kudasai)
このフレーズは、社交辞令の場合があります。仕事で取引先などから、メールで「何かありましたらご連絡ください」とくるのは、業務上必要なので、社交辞令ではないのですが、プライベートの話で「何かあったら言ってね」というのは、社交辞令である場合があります。
🔹「また誘ってください」
(mata sasotte kudasai)
このフレーズは、ほとんどの場合社交辞令でしょう。相手を飲み会に誘ったときに「残念だけど行けないな、また誘ってね」と言われたときは、社交辞令で「また誘って」と言っている場合が多いです。また、「予定があって」などと何度も予定が合わないときも、遠回しの「お断り」の合図です。
🔹「近くに来たらいつでもお立ち寄りください」
(tikakunikitara itudemo otatiyori kudasai)
このフレーズは、親戚や大親友、お店などでない限り、社交辞令でしょう。本当に相手の家に訪問したら相手を困らせてしまうでしょう。