日本語を学ぶ

留学生文学賞のお話

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留学生文学賞のお話
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留学生文学賞(りゅうがくせいぶんがくしょう)についてのお話です。


 


留学生文学賞(りゅうがくせいぶんがくしょう)の授賞式(じゅしょうしき)が、


東京都内(とうきょうとない)で行われ(おこなわれ)ました。


この賞(しょう)は、日本(にほん)で学ぶ(まなぶ)


外国人留学生(がいこくじんりゅうがくせい)の


書いた(かいた)日本語(にほんご)の文学(ぶんがく)が対象(たいしょう)になっています。


コンテストには、小説(しょうせつ)や詩(し)やエッセーなど


80以上の作品が寄せられました。


この文学賞ができたのには、つぎのような話があります。


内モンゴルから日本へ来ていたボヤンさんという留学生がいました。


ボヤンさんは、くにへ帰る前に、留学(りゅうがく)の記念(きねん)にしたいと、


日本語で詩やエッセーを書きました。


その作品には、異文化(いぶんか)から見た(みた)、


新鮮(しんせん)な日本(にほん)が表現(ひょうげん)されていて、


文学としてたいへん優れた(すぐれた)ものでした。


彼(かれ)の詩やエッセーを読んだ人たちは、みんな感動(かんどう)しました。


こうして、ボヤンさんの作品は、日本の作家(さっか)や詩人(しじん)たちにもしられるようになりました。


また、インターネットによっても紹介(しょうかい)されました。


ボヤンさんの作品を読んだ人たちは、


彼(かれ)の作品(さくひん)をもっと大勢(おおぜい)の人に知ってほしいと考えました。


そこで、みんなでお金(おかね)を出し合って(だしあって)、


ボヤンさんの作品を出版(しゅっぱん)しました。


そして、このときの本(ほん)の印税(いんぜい)をもとにして、


ボヤン賞(ぼやんしょう)が生まれ(うまれ)ました。


これが今の留学生文学賞になったというわけです。

Q.1

留学生文学賞とはどんな賞でしょうか。次のa.b.c.d.から正しいものを1つ選んでください。


 


a. 日本で学ぶ外国人留学生の書いた日本語の文学の賞


b.モンゴルから日本に留学している学生の小説や詩などの文学の賞。


c.海外に留学している日本の大学生が書いた小説や詩などの文学の賞。


d.インターネットを通じて世界の留学生が投稿するエッセーの賞。

解答を見る

『a. 日本で学ぶ外国人留学生の書いた日本語の文学の賞』

Q.2

お話の内容として正しいものを次のa.b.c.d.から1つ選んでください。


 


a.ボヤンさんは作品を出版後、日本に住み続けた。


b.ボヤンさんは日本への留学の思い出に、モンゴル語で詩やエッセーを書いた。


c.出版物の印税でボヤン賞がつくられた。


d.ボヤンさんの作品はインターネットをきっかけに有名になった。

解答を見る

『c.出版物の印税でボヤン賞がつくられた。』