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イルカのお話

音声おんせいいて、問題もんだいこたえてみましょう。

イルカのお話
  • 3分30秒
  • 0361109803

イルカのお話です。


 


イルカは頭(あたま)がいいとよく言われます。


水族館(すいぞくかん)でイルカのショーを見ると、


確かにイルカは人間(にんげん)のことばをよく理解(りかい)しているように見えます。


イルカは本当(ほんとう)に頭(あたま)がいいのでしょうか。


イルカの脳(のう)は、大きくて重いのが特徴(とくちょう)です。


体長(たいちょう)2メートルのイルカの脳(のう)はだいたい1200グラムです。


人(ひと)の脳(のう)が約(やく)1400グラムですから、


人(ひと)とそれほど違い(ちがい)がないといえます。


これは、ハワイ大学(だいがく)で行われた研究(けんきゅう)です。


研究者たちは、イルカにいろいろな物や動作(どうさ)の意味(いみ)を教え(おしえ)ました。


手話(しゅわ)のように、手(て)や腕(うで)のジェスチャーで、1つずつ教えました。


次に「ボールを持って(もって)いきなさい」という文(ぶん)にして訓練(くんれん)すると、


その通りにできました。そのうち、簡単(かんたん)な文(ぶん)だけではなく、


「ボールを左のかごから右のかごに入れなさい」


というような長い文まで、1000を超える文を理解(りかい)するようになったといいます。


また、イルカには人を見分ける能力(のうりょく)があります。


例えば水槽(すいそう)のまわりに何人(なんにん)か人(ひと)がいると、


いつも自分を世話してくれる人(ひと)と新しい世話係(せわがかり)を見分けて(みわけて)、


その新しい世話係(せわがかり)の人に水(みず)をぱしゃぱしゃかけて、


ふざけることがあります。


このように人を見分ける(みわける)能力(のうりょく)がちゃんとあるところも、


イルカが賢い(かしこい)といわれるところでしょう。

Q.1

イルカの脳は何グラムですか。正しい答えを次のa.b.c.dから1つ選んでください。


a.120グラム


b.1200グラム


c.140グラム


d.1400グラム

解答を見る

『b.1200グラム』

Q.2

お話の内容として間違っているものを次のa.b.c.dから1つ選んでください。


a.イルカは頭がいいとよく言われます。


b.人とイルカの脳の大きさはあまり変わらない。


c. イルカは、手や腕のジェスチャーを使って、1000を超える文を理解するようになった


d.イルカには人を見分ける能力がない。

解答を見る

『d.イルカには人を見分ける能力がない。』