日本語を学ぶ
【差替待機】イクメン
音声を聞いて、問題に答えてみましょう。
- 3分45秒
日本で、「イクメン」という言葉があります。
そして、この言葉は2010年ごろから多くの人に使われ始めています。
「イクメン」は、「育児をするメンズ」の略語です。「メンズ」は、英語の「men's」が語源で、男性という意味や男物という意味で使われます。「育児をするメンズ」をカタカナにして(イクジをするメンズ)略しているのが、「イクメン」という言葉です。
さらに、「イクメン」という言葉が生まれるずっと前からある「イケメン」(意味は、かっこいい男性)という言葉に掛けているところがあります。
『「育児をする男性」はカッコいい!イケメンだ!イクメンだ!!』という感じです。
日本では、育児に参加する夫は「カッコいい!」「ステキ!」「いい旦那さんね!」と称賛されます。
日本だけじゃないかもしれませんが、昔の日本は、男が稼いで養い、女は家で家事・育児をするというのが普通でした。
その名残がいまもあって、共働きであっても「家事・育児は女性がして、土日だけ子供の相手をする」という考え方があります。
共働きであれば、負担は半々であるべきです。
少しずつ、育児や家事をする旦那さんが増えてきています。男性でも育児休暇をとる人が増えています。男女ともに育児するというスタイルが一般的になりつつあるので、「イクメン」という言葉自体に違和感を覚える人も増えてきました。
「イクメン…?それって「お父さん」でしょ?」
「イクメンってなに?わが子の育児するのって普通のことじゃないの?」
「日本のお父さんは、育児しないこと?育児しているだけでそんなにすごいことなの?」
という意見もありました。
自分の子どもの育児をするのは、当然のことですよね。
Q.1
お話の内容として正しいものはどれですか。次のa.b.c.dのうち、1つ選んでください。
a. 「イクメン」は、「育児をするメンズ」の略語である
b. 「イケメン」は、「育児をするメンズ」の略語である
c. 育児に参加する夫は称賛されない
d. 育児に参加しない夫は称賛される
正解は、『a. 「イクメン」は、「育児をするメンズ」の略語である』でした。