日本語を学ぶ

【差替待機】旅の仕方

音声おんせいいて、問題もんだいこたえてみましょう。

【差替待機】旅の仕方
  • 4分55秒

里美さんは独身の頃に、よく一人旅をしていました。


ですが、旅行に行っても、おいしい食べ物を食べて、おいしいお酒を飲んで、美しい観光スポットに行き、写真を撮るだけでした。


 


それが、旅先で旦那である雅人さんに出会ったことで、旅行の仕方が変わりました。


雅人さんと交際を始めてからは、一人旅ではなく二人で旅行をするようになりました。


雅人さんは、ただ「食べて飲んで楽しかった」という旅行ではなく、少しでもその土地の歴史やものを見たほうが面白いと言います。なので、博物館や美術館、祈念館、展示室などがあれば足を運びます。また、銅像や橋などの説明書きも読むこともあります。


 


この間、群馬県にある「草津温泉」に行ったときのことです。


草津温泉は、日本の中でもとても有名な温泉です。


草津温泉街に、「湯畑」という美しい観光スポットがあります。観光客はみんな、湯畑を写真に収めていました。


湯畑の前にある小さな看板がありました。そこには、「湯畑は芸術家の岡本太郎さんがデザインしたもの」と書いてありました。とってもいい情報でした。けれど、誰も看板には目をくれません。岡本太郎さんがデザインしたということを知って観るのと観ないのでは、全然違うだろうに…と思いました。


 


他にも、高知県に旅行した時には、「高知市立自由民権記念館」に行きました。恥ずかしながら、高知県が「自由民権発祥の地」だということを知らず、この旅行を機に、「自由民権」のことに詳しくなったし、「今ある私たちの自由」に感謝することができました。こうやって文化的なところに足を運ばなければ「高知のカツオはやっぱりおいしいね~」という発見しかできずに旅が終わるところでした。


 


さらに、石垣島を訪れた際には、「八重山平和祈念館」へ行きました。戦争によって山間部に移住させられた人々が「マラリア」という病気にかかって死んでしまったということを初めて知りました。

Q.1

お話の内容として正しいものはどれですか。次のa.b.c.dのうち、1つ選んでください。


 


a. 雅人さんと里美さんの旅の仕方はただ食べて飲んで楽しかったという旅行


b. 旅先で旦那である雅人さんに出会ったことで、旅行の仕方が変わった


c. 雅人さんと交際を始めてからは、一人旅をするようになった


d. ある日突然旅行の仕方が変わった

解答を見る

正解は、『b. 旅先で旦那である雅人さんに出会ったことで、旅行の仕方が変わった』でした。