日本語を学ぶ
【差替待機】金継ぎ
音声を聞いて、問題に答えてみましょう。
- 4分15秒
私は現在、夫と2歳の息子と、夫の両親と一緒に暮らしています。
昨日、大切なお皿を割ってしまいました。
このお皿は、夫と結婚する前に、旅行で佐賀県の有田町で買ったお皿でした。
値段も高かったのですが、それよりも大切な思い出の品だったため、割れてしまったときは、ショックでした。
お義母さんが、私の落ち込んでいる様子に気づき、声をかけてくれました。
「みなみちゃん、なにかあったの?」
私は、大切なお皿を割ってしまったことをお義母さんに話しました。
すると、お義母さんが、「あら!それなら、金継ぎしてあげるわ!」と言いました。
私は、「金継ぎ」がなんのことか知りませんでした。
お義母さんは、タンスの中から、道具箱を出してきました。
そして、割れた破片に何かを塗り、破片同士をくっつけて、そして筆のようなもので割れ目になにかを塗りました。最後に金粉をかけました。
そしてお義母さんは、「今みたいに、割れたお皿をこうやって直すことを、「金継ぎ」というのよ。」と言いました。
割れたり欠けたりしてしまっても、大切にしているお皿を長く使えるように…!と金継ぎという修復方法が生まれたそうなのです。
さらに、金継ぎをすると、個性が生まれ、二つとない、自分だけのお皿になるそうです。愛着が生まれ長く長く大切に使うことができます。
私は感動し、「大切なお皿が割れてしまって二度と使えないと思っていました。お義母さん、本当にありがとう!」と、お義母さんにお礼を言いました。
すると、お義母さんが、「また、お皿が割れたときは、みなみちゃんに金継ぎのやり方を教えてあげるわ。」と言いました。
私は、お皿が割れても、こうやって金継ぎをして、使い続けられることを学びました。
Q.1
次のa,b,c,dのうち話の内容があっているものはどれでしょう。
a.お皿が割れたら何をしても直らないので捨てた
b.金継ぎは、お皿を一時的に直すものなので、長くは使えない
c.割れてしまった大切なお皿をお義母さんに金継ぎで直してもらった
d.職人しか金継ぎはできない
正解は、『c. 割れてしまった大切なお皿をお義母さんに金継ぎで直してもらった』でした。